<< January 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< 台を疑ってみる | main | 蔦屋書店で「どうなの?」ってイベント >>

2016.05.06 Friday

敬う春

今時期、草木があちこちで芽吹くのは自然の順番に従ってというか、ただ自然にというか一日一日昨日と違った表情が春の生命感をより立体的にしている気がする。

それは北海道の春がゆっくりゆっくり歩むからだと思う。

よく本州では山菜が採れました、みたいな写真で色々な山菜が一緒に撮られている写真があるけど、

こっちではキトピロとカタクリとアギスナの時期にタラノメとかコシアブラ、ハリギリは同じ山では絶対に生えてない。だから一緒に食べられるものではなくって、順番に食うもんなんだよね。

毎日何かしら一個ずつ、花をつけたり、葉っぱをつけたり、している。


そんな中、ブナの薄緑の明るい若葉の色がすごく好きだと思って毎朝見てる(通勤路↑)。とにかく今時期のブナは"黄緑"ともいえるくらい、日差しが透けて明るいんだよね。

左にシルエットになってる、落葉する針葉樹のイチョウはまだ葉っぱさえまだつけてない。

落葉しない針葉樹の緑は煮詰まったように濃いね。(写真に写ってないけど)


森の変遷の中で最後に出てくるのがブナ。一番最初に生えるのはこのあたりだとタラノキ、カバ類。クルミも多いね。水場だとハンノキ、ヤナギ。だから山を伐った道路っぷちってそういうのが多いでしょ。適当に生えているわけではなく、だいたいの順番が決まっているらしい。

ブナが生えてる森は、古い森が多い。そういう森は広葉樹の変遷を経ているのでだいたい足元は黒土だ。アイヌネギと呼ばれるキトピロは黒土に生えている。アイヌネギが生えている山を探す時、俺はブナを見ていることが多い。

そしてブナの葉っぱは腐りにくいそう。この薄緑の若葉も秋になると古びた真鍮のような色の葉っぱを沢山落とす。

表層の新しい枯葉から、深くなるにつれてだんだんとゆっくり腐って土に近くなって最後は黒土になって。

そのグラデーションが脈々と水を湛えるので、ブナの山は森のダムっていうんだって。



そんな素敵なブナも、薪にしても最高で虫もつかないしすごいあったかい。

なんか、ブナって特別感ある。特別だ、って思って焚いてた。

いや、焚かしてもらってる、って素直に思えてくる。

だって人間って黒土ひとつ、木ひとつ作れないんだからね。

スマホ版

ABOUT
ENTRY TITLE
CATEGORY
ARCHIVE
COMMENT
RECOMMEND
FEED


(C) 2020 ブログ JUGEM Some Rights Reserved.